「ソウル平和宣言」(2003年8月15日)
「ソウル平和宣言」(2003年8月15日)
2003年8月11日から15日、世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)が主催する「世界指導者サミット」(主催:世界平和超宗教超国家連合= IIFWP )がソウル市内のヒルトンホテルで開催された。
世界120か国から国家元首経験者、国会議員、外交官、言論人、女性指導者、マスコミ関係者ら約500名が参加した。
11日の晩餐会ではインドの宗教指導者S・シバチャヤ師とイスラエルのエルサヤ大司教(ハイファ大司教管区、キリスト教マロン派)が祈祷を行なった。
来賓を代表してドミニカ共和国のダイアナ・ペレス副学長(サントドミンゴ国立大学)等が挨拶。
12日の開会式で韓国ハンナラ党の金東旭議員が祝辞を述べ、エジプトのヘガジー元首相、スペインの「人種差別主義に反対する欧州ネットワーク」のクララ・レトナ事務局長、ベラルーシのシュシケビッチ元最高会議議長、グレナダのダニエル・ウィリアムズ総督がそれぞれスピーチを行った。
米国ブリッジポート大学のトーマス・ワード副学長らがプレゼンテーションを行ない、米国「イスラム知恵の家」のモハメド・アリ・エライ師、ガイアナのハミルトン・グリーン元首相らがコメントした。
分科会においてはバルバドスのサンディフォード元首相、米戦略国際問題研究所(CSIS)のチャムバリン研究員、鮮文大学の劉チホ教授、エジプトのヘガシー元首相スピーチし、IIFWPのテオドア・シンミョウ上級研究員、ジョージ・スターリングス大司教(米イマニテンプル創始者)らが宗教者の立場からスピーチした。
また、国連で長期間活動してきた「人道活動のためのビューロー」のジア・リズビー事務局長(パキスタン)は意見を述べた。
イランのイスラム教シーア派指導者サヤド・ムサウィ師、ボスニアヘルツェゴピナのサラエボ・イスラム研究所ネジャル・グラブス教授、ブラジルのフランコ・デ・オリベリア大司教、エストニアのインドレック・トーム元首相、ウガンダのモーゼズ・アリ第一副首相、モルドバのビオレル・ピリサカリ国会副議長、ロシアのワレリー・サハロフ・ユネスコ代表部上級顧問らが意見発表を行なった。
13日のセッションでは、文鮮明師が提唱する超宗教理事会の設置について話し合われ、国連に30年間にわたって関わってきた「フレンズ・オブ・UN」のノエル・ブラウン会長、国連で長期間活動してきた「人道活動のためのビューロー」のジア・リズビー事務局長(パキスタン)らが設置ための具体的提案をなした。
14日には国際関係における米国の責任についての討議がなされ、米外交に30年以上かかわった政治学者のポール・チェンバレン戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員は、ブッシュ政権の「一国主義」的な欠陥を指摘しつつ米国の特別な責任についてさまざまな角度から論じた。
その他、イスラミックセンター・オブ・アメリカのハッサン・カズウィニ宗教局長、米国のサム・ザッケン元駐バーレーン大使、米国作家のドグ・ウィード氏、マイケル・ジェンキンズ米世界平和家庭連合会長らが意見発表をした。
8月15日には、世界百二十か国を代表する360人の宗教指導者、政治家、言論人、学者、NGO(非政府組織)代表者など、合わせて約500人が参加。
文鮮明師の超宗教理事会設置の構想を実現するため、特別委員会を国連に設置することなどを含む「ソウル平和宣言」が採択された。
同宣言は、ガイアナのハミルトン・グリーン元首相によって読み上げられた後、会議に参加した現元職の国家元首、宗教指導者、学者、言論人、NGO、女性団体等の代表者たが署名した。<br>
この「ソウル平和宣言」は、「エルサレム宣言」、「ワシントン宣言」に続く第三の宣言である。
同日夕方、ソウル市内のリトルエンジェルス会館で閉会式が行なわれ、会議参加者に加えて、日韓米中露5か国を中心とする約900名の青年・大学生が参加した。
閉会式はリビングホープ教会のロニー・マクロード師の祈祷で始まり、グレナダのダニエル・ウィリアムズ総督と米国イスラム連盟のハッサン・カズウィニ師らが代表して大会の感想を述べた。
IIFWP創始者である文鮮明総裁はソウル宣言の意義を説明し、摂理的大革命の時代であることを説いた。
その後、文師総裁夫妻は「ソウル平和宣言」に署名、サミット参加者を代表してエストニアのインドレック・トーム元首相ら9名に平和大使の任命状を授与し、エジプトのヘガシー元首相ら8名にグッド・ガバナンス賞のメダルを授与した。
1、 世界的な平和、安全、および人間開発の本質的基礎としての超宗教的調和と協力の必要性を支持し、あらゆる伝統の信仰者たちの間に、心情の絆を築く仕事に最も真剣に取り組むことを決議する。
2、 次の世代のために、とりわけ他者のために生きる原理を適応し、人種、宗教、民族の壁を越える、真の愛の祝福家庭の確立を通して、平和と神様の理想成就のために献身する。
3、 あらゆる民族、宗教、人種からなる我々は、我々が信奉すべき理想に至らず、時としてお互いを不当に扱ってきたがゆえに、悔い改め、赦しを請い、平和のために和解の行動を始める。
4、 文鮮明師が、2000年8月18日に国連で行った講演によって、提示された国連超宗教議会の提案を支持する。