デビッド・ランドル博士
精神修養と環境問題を連結させる分野の権威であるデビッド・ランドル博士は、現代のわれわれの環境危機は精神的な危機であると述べた。われわれは多くの経済的・技術的解決法を持っているが、それを履行する倫理的な意志を持ってない。ランドル氏は、促進するには新しい組織文化の建設、そしてさらに平和、正義、地球の癒しの文化の建設には、新しいスタイルのリーダーシップが必要となるであろうと示唆した。文化に根差したリーダーシップの鍵となる原理の中で、彼は以下の点を主張した。
・難関打開型リーダーシップは、新しい文化形成のための努力に最高の人々を結集させようとし、これらのイニシアチブを支援するための方法を見出そうとすることを意味する。一方、生き残り型リーダーシップは反対から自己を守ろうとし、その結果、創造的なイニシアチブのためにはほとんどエネルギーが残らない。
・重要な文化の変容の初期には、通常は構成員の内で積極的に変化を支持するのは、2〜10%以下である。しかし、この小さくて熱心な少数派が革命を起こすことができる。
・リーダーシップが高いレベルで発揮されればされるほど、人々も高いレベルで実行するであろう。同様に、リーダーシップが貧弱であれば、平均的な実行も同様に低カするであろう。
彼は、国連が自身を刷新し平和の文化を建設しようとし続けるのであれば、しかるべき位置を与えられた戦略的規範を定めたほうが賢いであろう、と結んだ。これらの文化を創り出し、新しいスタイルのリーダーシップを形成し、より協力的なスタイルのために否定的な規範を放棄するためには、意識的な選択が必要である。