構想
1988年のソウルオリンピック当時
文鮮明師は最初の世界文化体育大典の構想を発表した。
オリンピックのような汎地球的イベントは競争中心のスポーツイベントから脱却して深い内面要素を含んであるべきだと言われた。
世界文化体育大典は文鮮明師が数十年構築された超宗教・超国家・超民族的運動がすべて一堂に集まることになる。
「世界文化体育大典」に対する文鮮明師のみ言
「世界文化体育大典」
真の父母様は、ソウルオリンピック大会の期間である一九八八年九月二十七日、百二 十ヵ国の代表が参加する中、ソウルの漢南国際研修院で、神様を中心とした心情文化世界を目指す「世界文化体育大典(WCSF)」の開催を提唱された。「世 界文化体育大典」は、人間がつくった障壁を崩し、超国家、超人種、超宗教的に和合一体を目指す文化祝典である。
このような背景のもと、一九九二年八月十九 日から三十日まで、ソウルで第一回「世界文化体育大典」が開催された。
7 新しい時代が開門するこの時点において、八八ソウルオリンピック大会の大勝利とともに、「世界文化体育大典」の開催を宣布しました。それにより、お父様が広げておいた様々な問題(提起の場)を初めて一ヵ所に束ね、世界が新たに回っていける一つの中心軸をつくるのです。ここにすべてのものが巻き込まれていけば、世界が、サタン世界ではなく、天の世界に変わるようになるというのです。ですから、一つの世界に向かう促進剤として活用するのが「世界文化体育大典」 です。
8 今や、教会祝福時代が過ぎ、国を代表して祝福を受けるときが来ます。文化時代を中心として、これを整備しなければなりません。文化体育大典を中心として、 父母様が祝福結婚をさせようと考えています。世界的版図を中心として、祝福を壊さない人々を立てるためのものです。
ですから、百二十ヵ国から来たすべての責任者たちは、各国から善男善女を選出しなければなりません。スポーツと学術大会を通して、チャンピオンた ち、若い二世たちを選出し、祝福チャンピオン圏内に導きなさいというのです。皆さんが審査して合格した人々を、この大会に参加させるのです。国家大会で チャンピオンになってこそ、オリンピックに参加できるのと同じように、善男善女たちを選出する活動をしなさいというのです。
そこで合格すれば、この人が出世できる道を全世界の人々が開いてくれるのです。これにより、若者たちは、新しい希望の世界に、理想の園に、安息の住み家に基盤を定め、その基盤で、千年、万年、新しい理想の夢を描き、歌いながら天国に向かって前進するようになるでしょう。
9 本来は、世界文化オリンピック大会と言わなければならないのですが、国際オリンピック委員会(IOC)から、「その名称を使えば問題になる」と言われ、 「世界文化体育大典」としたのです。一九八八年のソウルオリンピック大会は、冷戦時代の国々が和合して参加してきた大会でした。
オリンピック大会がソ連とアメリカを中心として、一つになれずにいましたが、一九八八年になってようやく冷戦の峠を越え、和合が実現したのです。しかし、体を和合しただけであって、精神的な統一圏はできませんでした。オリンピック大会は体だけを中心として、世界の二世たちが結束する場です。宗教や精 神的な内容を中心としたものではないというのです。
ですから、ここに精神的内容を結びつけなければなりません。そのような意味で、このオリンピック大会のような「世界文化体育大典」を中心として一つになるのです。
10 第一回「世界文化体育大典」は、早くに天命を受けて復帰歴史の流れを看破してきた私が、生涯を通して主導してきた各分野の集まりをすべて網羅し、唯一の神様を中心とした一つの絶対価値基準を基盤として集まる最初の大典です。五大洋六大州において、多様な文化圏に四分五裂していた伝統、文化、価値観などが、 様々な特色を生かしながら、全体的な調和を通して新しい統一文化を創造していくのです。
このようなすべての土台である原理運動は、新しい生命の運動であり、新しい真の愛の運動です。肉体と精神の調和と統一を通し、本性に基づいた神様中心の新しい人間、新しい家庭、ひいては新しい国と新しい世界を創造する運動です。
11 「世界文化体育大典」は、全世界の学者、宗教指導者、言論人、政治家、青年指導者、体育人などが、神様を中心とした地球村家族の一員として出会う祝典で す。神様を根源とした人類和合の知恵と経験を結集し、平和理想世界を目指す天宙史的な行事です。本然の理想世界は、神様の真の愛と、真の生命、真の血統を 中心として、アダムとエバが真の子女、真の兄弟、真の夫婦、真の父母の心情圏を完成することによって形成される世界です。
12 第二次世界大戦直後、キリスト教文化圏を中心として登場し、七年以内に世界を統治できる基盤を失ってしまいましたが、私はこれを自力で復帰しました。ソ連とアメリカが私を歓迎して支持する段階に入ってきたというのです。第二次(世界)大戦直後に失ってしまった神側のオリーブ畑であるキリスト教文化圏を、初めて父母様を中心とした統一教会の基盤を通して神側に復帰したので、ここに接ぎ木(の役事)さえすれば、全世界は復活するのです。
それで、一九九二年から祝福を公開するのです。それが「世界文化体育大典」です。四十日修練を受け、真の父母を認め、神様を絶対に信じ、真の父母に従って永遠なる神様の愛と生命と血統の新しい種を授かるという誓約をして進み出れば、天に帰っていけるのです。
13 摂理の一環として始まった「ハンマダン体育大会」は、神様を中心とした新しい青年文化創建運動として、天の側に立った心が悪魔側の体を治める統一的心情圏 を回復し、ばらばらになった世界を一つに統一して、神様の恨を解いてさしあげる若者たちの広場にならなければなりません。皆さんは未来の主人公として、ひいては天の王族として、強く雄々しくなければなりません。暗闇を退け、悪を審判する正義の旗手にならなければなりません。
大学原理研究会が中心になり、世界的に蔓延している淫乱と暴力の波を清算し、新しく神聖な善の革命を成し遂げなければならないのです。神様を中心とした世界の青少年たちが中心となり、本然の子女、兄弟、夫婦、父母の心情圏を回復し、過去の王、現在の王、未来の王として、三大王権を復帰した真の天の王族になって、永遠なる生命の道を行かなければなりません。
14 統一教会が主張することは、政治世界でも問題を起こし、宗教世界でも問題になっています。ですから、いつでも先頭に立たなければなりません。政治圏でもカインとアベルが一つになり、宗教圏でもカインとアベルが一つにならなければなりません。そうして、ここで一つになったすべてが、歴史的ないかなる勢力圏よりも強くなければならないのです。このすべてのものを、個人では束ねることができません。家庭で束ねなければなりません。このような面において設けたのが、第一回「世界文化体育大典」です。
そこには、二世たちとすべての分野の世界最高の指導者たちが来るのです。彼らと二世たちは、縦的な面から見れば、カインとアベルです。世界のすべて の指導者たちが、カインの立場だというのです。長子権復帰をするために、次子と長子をひっくり返すのが(今回の)祝福行事です。一九九二年八月二十五日の 祝福式をする前日にすべての人の前で真の父母とメシヤ宣布を行いました。大韓民国と日本、アメリカで宣布をしたのです。ですから、真の父母を中心としてカインとアベルが一つになり、宗教圏と政治圏が一つになるのです。文化圏全体が一つになります。世界は混乱していますが、統一教会の新しい統一文化圏は、今まで世界に向かって、個人から世界が行くことのできる道をつかんできています。
15 今後、世界に残された最も恐ろしい戦争は、人種の戦争です。皆さんは「イエローパワー」というものを知っていますか。これは、真の父母が現れてアジアを動かし、人種の戦争を防止しようということです。世界を救わなければなりません。そのようにしなければ、平和の世界を探し出すことはできません。ですから、 世界平和を強調するのです。それが神様の目的です。このすべてのものを中心として、「世界文化体育大典」をするのです。
この大典は、オリンピック大会を凌駕しなければなりません。なぜなら、オリンピックは体を中心とした大会だからです。神様がいません。しかし、「世 界文化体育大典」は、世界に文化を植えるのです。すべての文化の中心が宗教なので、宗教を中心として行うのです。宗教を中心として精神を強くし、体を率いていくことができてこそ、正常な人間に戻ります。そのようになれば、新しい文化が創造されるのです。それを真の父母が行うのです。
16 主要記念日には、世界的に有名な芸能団体を呼んで、大会を行わなければなりません。祝賀式自体が、世界的な芸能団体の競演大会になるのです。そのように競演大会をして、一等を選ばなければなりません。学術分野から始まり、各分野のトップを選ぶのです。世界のトップたちを参加させて表彰するのです。そのようにすれば、世界の関心を集めざるを得ません。それが、「世界文化体育大典」です。文化オリンピックだというのです。一週間、各分野で競演するのです。ですから、世界が注視できるように、最高クラスの人々を立てて表彰しなければなりません。
17 「世界文化体育大典」は、文化オリンピックです。オリンピックですが、スポーツだけを競うのではありません。学術分野であれば学術世界のオリンピックチャ ンピオン、物理学であれば物理学世界のオリンピックチャンピオン、文学であれば文学世界のオリンピックチャンピオン、数百種類の種目を中心として、選出していかなければなりません。お父様は、オリンピック大会やサッカー大会に関心をもち、また芸術世界にも関心をもっています。今やみな、頂上の位置に上がりました。この「世界文化体育大典」を宗教者オリンピック大会にしようと考えています。
天一国経典・真の父母経 第9篇-―第5章