WCSF2003
2003年7月10日〜13日/韓国天安市・牙山市諸宗教を代表する若者たちがスポーツで和合する「第1回超宗教平和体育大典(IPSF)」、国際会議「アセンブリ2003」、超宗教平和祝福式「ブレッシング2003」なども開かれます。
真の愛による心情文化世界の創造を目指して1992年から開催されている世界文化体育大典(WCSF)。世界中から青年や学生をはじめ、宗教家、政治家、学者ら有識者か多数集まり、平和のための国際会議や芸術、スポーツ、祝福結婚式など各種の文化行事か行われています。9回目を迎えるWCSF2003では、世界の諸宗教を代表する若者たちか集まり、「第1回超宗教平和体育大典(IPSF)」が開催されます。
参加した選手たちはスポーツを通して、人種や宗教を超え、互いに理解し、尊敬し合うことで、これまでの歴史的な壁や偏見を越えて一つになるでしょう。
この他にもWCSF2003では、国際会議「アセンブリ2003」、超宗教平和祝福式「ブレッシング2003」なども開かれます。
クエール元米国副大統領
ヒース元英国首相
ワヒド前インドネシア大統領
◆WCSF2003国際会議が開催される◆
世界文化体育大典2003(WCSF2003)の一環として行われる、世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)の国際会議「アセンブリ 2003」が11日、韓国忠清南道牙山(アサン)市の鮮文大学本館国際会議室で開幕し、世界各国の政治・宗教・学術・言論界の指導者約250人が参加しました。
初めにカン・ヒボク牙山市長があいさつし、「国際情勢が非常に難しい状況にあるこのときに、人種・宗教・理念の壁を越えて世界平和を追求するこのような会議を、この地で開催されたことを牙山の20万市民を代表して感謝します」と述べました。
続いて郭錠渙IIFWP世界会長が基調講演を行い、以下のように語りました。
「世界はまさに転換期にあり、国連加盟国は、強力で勇敢、利他的で愛情あふれる指導力の行使を求められています。IIFWPはこのような時代の要求を知り、国連に超宗教議会を設置することを提案しました。
現在の国連の構造では、宗教から得られる霊的、道徳的、社会的ビジョンの助けを十分に得ることはできません。国連が重要な使命を遂行しようとも、国連は弱体化しているのです。このような状態を是正するため、国連は審議される課題に対して、普遍的、精神的、道徳的原理を代表する役割を担う人々からなる、超宗教議会を設立すべきです。
その多くは宗教指導者でしょう。そのほかにも霊的な知恵と模範的な人格で知られるさまざまな分野の指導者がなるかもしれません。
このような構想を抱いて、IIFWPは1998年からこのビジョンを分かち合い、国連に超宗教議会を設立するという文師の提案に世界的な支持を取り付けるために働いてきました。最近、フィリピン共和国が、今年9月の第58回国連総会に、国連に超宗教議会を設立しようという提案を支持する公式決議文を提出する準備をしていることを明らかにしました。米国ならびにこの席に参加した国々も、この提案を支持することを希望します」。
基調講演に続いて、アセンブリ2003の分科会の議長たちが、討議の目的を解説しました。今回の会議は「グローバル・ガバナンスと国連の未来」「中東:平和への革新的アプローチ」「人間開発(貧困、教育、HIV/ AIDSなど)」「韓半島の平和」のテーマを取り上げ、それぞれの問題について専門家が解説したうえでディスカッションが行われます。
午前中のセッションの中では、IIFWPの家庭をベースにした識字教育イニシアチブが紹介され、ユネスコのジョーンズ・キアゼ国連連絡事務所長が同イニシアチブに対する支持を表明。国連は2001年の総会で 2003年から2012年にかけての10年間を、文字の読み書きによってコミュニケーションできる人を増やす努力を傾ける「国際識字の10年」に定めていますが、文先生の家庭から始まった「訓読会」の伝統を広めることを通して、識字教育と平和文化の教育を進めていくのがIIFWP識字イニシアチブの目的です。
◆超宗教スポーツフェスティバル◆
30か国の10の宗教から約1000人の若者が参加した「超宗教スポーツフェスティバル」は、サッカーやバスケットボールなど8種目で熱戦が繰り広げられました。
注目を集めたのはサッカーの決勝。家庭連合チームとキリスト教チームで、ハイレベルな戦いとなり、3対1で家庭連合チームが優勝しました。
総合優勝はキリスト教チームで、金メダル19個、銀メダル11個、銅メダル7個を獲得。準優勝は儒教チーム、3位はヒンドゥー教チームでした。
期間中、選手たちは、昼間は競技を行い、宿所では「平和」をテーマに話し合い、夕方には各国の踊りなど披露し合う文化交流に花が咲きました。
大会の閉会式では、李ギョンジュン鮮文大学校総長が「世界の各宗教団の若者が同じ場に集まったことだけでも、歴史的で意義深い。母国に戻っても宗教同士が手を取り合って和合したことを忘れずに、今後も実践してほしい」と語りました。